ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
原作はジョナサン・サフラン・フォアが2005年に出版。様々な出版社でブック・オブ・ザ・イヤーを勝ち取った。9.11に家族を亡くしたとある少年の物語。

監督は「リトル・ダンサー」のスティーブン・ダルドリー
脚本は「フォレスト・ガンプ」のエリック・ロス
主人公、トーマス・ホーンはこの作品のみの出演のようです。
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本ページの情報は2025年3月時点のものです。最新の配信状況はAmazonprime、U-NEXT、Hulu、Netflix、DMM TV、FODにてご確認ください。


視聴するにあたってのお願い
この作品は9.11の当時の映像が入るシーンがあります。人によっては当時のショックを思い出したり、例えば日本の震災などでトラウマがある方ですと想定よりも傷つかれてしまう可能性があります。(私も実際に東日本大震災を経験してるのでちょっと思い出します)当事者ですと辛い気持ちにさせてしまうかもしれません。配慮して視聴していただけることを紹介者として期待します。
あらすじ
主人公オスカーは大好きだった父を、9.11(アメリカ同時多発テロ)で失う。父トーマスと共に挑んでいた「調査探検」の続きの最中であった。一年後、ずっと入れなかった父のクローゼットでオスカーは鍵を見つける。「鍵」が父と自分を繋げる最後のきっかけになると思ったオスカーは、失いつつある父との「8分間」を引き延ばすため行動を起こす。
映画の見所!
「10代」のアンバランスな心
主人公オスカーは、アスペルガー症候群という設定。しかしこれは「設定」であって、大きなショックを受けた「10代の心のありよう」が当作品にとって重要のように感じる。災害やテロなどの「未曾有の出来事」は大勢の人々の心を傷つける。避難を余儀なくされ、失った片割れを探し、失意にくれる人もいる。そんな中、子どもたちは、一人では拭えないものを抱えながら時を過ごす。自分を鼓舞し、周囲を助けることもする。「オスカー」は、彼らが実際にはひどく傷つき悲しみにくれていると、そのことを深く考えさせてくれるのだ。

オスカーの「トーマス・ホーン」。すごいいいなって思います。
「出口」の多い作品
タイトルに悩んだのですが、「9.11」が時代設定であることから、テロや戦争に想いを馳せる「ゴール」はある。ただ、「ゴール」が複数存在しているように感じるのだ。オスカーを通して子ども達がおかれる状況を観客は知ることもできる。また、人と人の関わりも深く、様々な視点がうまく混ざりあって存在している。観る人によって受け取り方が多様にも思う。あなたが見つけた「何か」がきっとそこにあります。
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